仕事の関係でアーユルヴェーダのドクターと一緒に過ごした時間は、とても光栄だったし、この医学を学ぶ上でとても濃厚な時間だった。
そもそもアーユルヴェーダのドクターって何?って感じる方も多いと思う。
アーユルヴェーダのドクターは西洋医学のドクターと同じように何年も大学で勉強し、実習を重ね、国家資格を取ったドクターなのだ。
以前、ドクターと何気ない話をしていた時、こんなことを聞いたことがある。
『アーユルヴェーダを大学で学び始めたとき、完璧に理解できる学生なんていなかったよ。大学1年目で約20%の学生は、退学していったよ。
それでも努力に努力を重ね、深く学び続けることをやめなかった。
そうこうして、数年たった時に、ようやく今まで学んだ点と点が繋がって、理解できるようになったんだよ。
今でも私は、常に学びの中にいるよ』
そして続けて、
『あなたはあなたのペースでゆっくり学んでいけばいい。』
この言葉を聞いたときほど、この医学の奥深さを感じたことはなかった。
現在、スリランカにおいて、国の行政機関としてアーユルヴェーダ省がある。
これは、アーユルヴェーダの発展と継承に国をあげて取り組んでいこうとしている証なのだと思う。